国立国語研究所
 
 

室町時代編 概要 INTRODUCTION

『日本語歴史コーパス 室町時代編Ⅰ狂言』として『虎明本狂言集』のデータを、『日本語歴史コーパス 室町時代編Ⅱキリシタン資料』として『天草版平家物語』『天草版伊曽保物語』『天草版金句集』のデータを公開しています。

狂言 室町時代編Ⅰ

概要

狂言は室町時代から江戸時代初期にかけての極めて重要な口語資料とされています。
中でも『虎明本』は、寛永19年(1642)大蔵流十三世宗家大蔵弥太郎虎明の手による大蔵流の祖本で、質・量とも第一級の資料です。
底本とした大塚光信編(2006)『大蔵虎明能狂言集翻刻註解』(清文堂出版)は、2015年3月時点では、『虎明本』を対象とする最新の校訂本文・注釈書です。

本コーパスでは、

  • 序文・跋文等を除き、本狂言236曲*を含む脇狂言之類~萬集類の各作品を検索対象としました。
  • 本文には一部校訂を施し、本文の種別や話者の情報が付与されています。
  • すべてのテキストに読み、品詞、活用形等、形態論情報が付与されています。

*曲数は池田廣司・北原保雄(1972)『大蔵虎明本狂言集の研究 本文編上』(表現社)による。

収録作品と底本

概要書・規程集

利用に際しては、以下をご一読のうえ、ご利用ください。

ご利用にあたって

本コーパスをご利用になる際は、必ず下記の情報を明記してください。(バージョンやアクセス年月日は適宜置き換えてください)

  • 国立国語研究所(市村太郎・渡辺由貴ほか)編(2016)『日本語歴史コーパス 室町時代編Ⅰ狂言』(短単位データ 1.1 / 長単位データ 1.1,中納言バージョン 2.2.1)https://clrd.ninjal.ac.jp/chj/muromachi.html#kyogen(2016年10月26日確認)

※ バージョンかアクセス年月日のいずれかを明記すれば下記のように短縮しても構いません。

  • 国立国語研究所(2016)『日本語歴史コーパス 室町時代編Ⅰ狂言』https://clrd.ninjal.ac.jp/chj/muromachi.html#kyogen(2016年10月26日確認)
  • 国立国語研究所(2016)『日本語歴史コーパス 室町時代編Ⅰ狂言』(短単位データ 1.1 / 長単位データ 1.1)https://clrd.ninjal.ac.jp/chj/muromachi.html#kyogen

『日本語歴史コーパス 室町時代編』は、オンライン検索ツール「中納言」を通してご利用いただけます。ご利用には利用許諾契約が必要です。詳しくは利用・申込方法をご覧ください。

開発スタッフ -室町時代編Ⅰ狂言-

    開発担当者

    • 市村太郎 渡辺由貴(プロジェクト非常勤研究員)

    開発協力者

    • 小木曽智信(准教授) 田中牧郎(国立国語研究所客員教授/明治大学教授)
    • 鴻野知暁(プロジェクトPDフェロー)
    • 河瀬彰宏 村山実和子(プロジェクト非常勤研究員)
    • 堀川千晶 瀧田裕子(技術補佐員)
    • 山田里奈 笠万裕美 大坂朋史(作業協力者)

    共同研究者

    • 小林正行 (群馬大学准教授)

※肩書きは開発当時のものです。

このコーパスは、国立国語研究所共同研究プロジェクト「通時コーパスの設計」 および国立国語研究所共同研究プロジェクト「通時コーパスの構築と日本語史研究の新展開」の成果の一部です。

キリシタン資料 室町時代編Ⅱ

概要

キリシタン資料は16世紀から17世紀にかけて主にカトリックの宣教師がキリスト教布教のためにつくった資料です。『天草版平家物語』『天草版伊曽保物語』は当時の口語体で書かれており、狂言と並んで中世の重要な口語資料とされています。『天草版金句集』はアルファベット順に、漢籍や国書由来の金言をまとめたもので、金言は文語、金言の釈文(心)は当時の口語体で書かれています。一つの文献の中に、文語と口語が共存する稀有な資料です。全文がポルトガル式のローマ字で書かれているため、漢字や仮名による表記ではわからない日本語の音韻等を知ることができる点でも貴重なものです。

本コーパスでは、

  • 形態素解析辞書「UniDic」の情報を使用した独自の漢字仮名交じりテキストを作成し、すべてのテキストに読み、品詞、活用形等の形態論情報を付与しました。
  • 原本に即して電子テキスト化したローマ字原文の情報も、漢字仮名交じりテキストと合わせて参照することができます。

漢字仮名交じりテキストの作成およびローマ字原文の電子テキスト化にあたっては、以下の資料を参考にしています。

  • 江口正弘著(1986)『天草版平家物語対照本文及び総索引 本文篇』明治書院
  • 江口正弘・溝口博幸編(2005)『天草本平家物語資料大成』尚文出版
  • 江口正弘注釈(2009)『天草版平家物語全注釈』新典社
  • 亀井高孝・阪田雪子翻字(1966,1980)『平家物語:ハビヤン抄 キリシタン版』吉川弘文館
  • 近藤政美・池村奈代美・浜千代いづみ編(1999)『天草版平家物語語彙用例総索引(1)』勉誠出版
  • 江口正弘編(2011)『天草版伊曽保物語影印及び全注釈 言葉の和らげ影印及び翻刻翻訳』新典社
  • 大塚光信・来田隆編(1999)『エソポのハブラス本文と総索引』清文堂出版
  • 山内洋一郎編著(2007)『天草本金句集の研究』汲古書院
  • 吉田澄夫(1938)『天草版金句集の研究』東洋文庫

また大英図書館において原本を閲覧し、影印本では判読が困難な箇所の確認を行いました。貴重な資料の閲覧をご許可くださいました大英図書館東アジアコレクション日本部に記して深く感謝申し上げます。

収録作品と底本

  • 天草版金句集
    底本:Xixo, xixxo nadono vchiyori nuqi idaxi,qincuxŭto naſu mono nari.(Shelfmark: Or.59.aa.1)大英図書館蔵

概要書・規程集

利用に際しては、以下をご一読のうえ、ご利用ください。

ご利用にあたって

本コーパスをご利用になる際は、必ず下記の情報を明記してください。(バージョンやアクセス年月日は適宜置き換えてください)

  • 国立国語研究所(片山久留美・渡辺由貴・黒川茉莉ほか)編(2024)『日本語歴史コーパス 室町時代編Ⅱキリシタン資料』(短単位データ 1.1 / 長単位データ 1.1,中納言バージョン 2.7.2)https://clrd.ninjal.ac.jp/chj/muromachi.html#Cristian (2024年4月1日確認)

※ バージョンかアクセス年月日のいずれかを明記すれば下記のように短縮しても構いません。

  • 国立国語研究所(2024)『日本語歴史コーパス 室町時代編Ⅱキリシタン資料』https://clrd.ninjal.ac.jp/chj/muromachi.html#Cristian(2024年4月1日確認)
  • 国立国語研究所(2024)『日本語歴史コーパス 室町時代編Ⅱキリシタン資料』(短単位データ 1.1 / 長単位データ 1.1)https://clrd.ninjal.ac.jp/chj/muromachi.html#Cristian

『日本語歴史コーパス 室町時代編』は、オンライン検索ツール「中納言」を通してご利用いただけます。ご利用には利用許諾契約が必要です。詳しくは利用・申込方法をご覧ください。

開発スタッフ -室町時代編Ⅱキリシタン資料-

    開発担当者

    • 片山久留美 渡辺由貴 黒川茉莉(プロジェクト非常勤研究員)

    開発協力者

    • 小木曽智信(教授) 高田智和(准教授) 岡照晃(特任助教)
    • 村山実和子 近藤明日子(プロジェクト非常勤研究員)
    • 金子愛 堀川千晶 堀麻美(技術補佐員)
    • 山田里奈 渡邉あゆみ 十河則子(作業協力者)

    共同研究者

    • 川口敦子(三重大学准教授)

※肩書きは開発当時のものです。

このコーパスは、国立国語研究所共同研究プロジェクト「通時コーパスの構築と日本語史研究の新展開」および、「開かれた共同構築環境による通時コーパスの拡張」の成果の一部です。

 
 
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日本語をはじめとする言語を分析するための基礎資料として、書き言葉や話し言葉の資料を体系的に収集し、研究用の情報を付与したものです。